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成年後見人制度と遺言

後見人 不正で解任増加
   (読売新聞9月14日夕刊より)

認知症などで判断力が衰えた高齢者らの財産を守る後見人らが火災に解任されたケースが昨年1年間で286件に上り、2001年の5,6倍に達したことが最高裁のまとめでわかった。財産などの着服などの不正行為が主な解任理由。

成年後見人という言葉が独り歩きしているが、その人の判断能力によって「保佐人」「補助人」という3段階があるということは、案外知られていない。

実は私も含め、認知症の親を介護している仲間たちの中で、成年後見人制度を利用しているという話は、聞いたことがない。
この制度について、いくつか問題点は指摘されているが、一番大きな問題は、高齢者の認知症の場合、「まだらボケの時期が長い」ということだろう。

つまり、おかしな言動は見られるが、ボケきってはいないという状態が長く続く(場合によっては10年以上も!)ことが多いということだ。
となると、後見人の認定は受けられない。
認定を受けるだけで10万以上の費用が掛かり、認定機関も何か月もかかる。場合によっては医師は一人では足りず、二人がかりということも。
さらに後見人になれば、定期的に家裁に財産の管理状態を報告しなければならない。

これはいかにも面倒だ。通帳とキャッシュカードがあれば、管理は十分にできる。
不動産を売却するなどの大きなお金が動く必要はなかったので、後見人になることは選ばなかったのだ。

兄弟の中で、誰が「後見人」になるか、もめるケースも多いと聞く。
たしか「保佐人」か「補助人」までは、本人が選び、任命する権利があったはずだ。
だが、ボケが進むと、信頼していたはずのその人に対しての猜疑心が強くなり、あっさり他人にそそのかされて任命解除、ということもありうる。


田舎に住む親が、最近ぼけてきたようだと、悩んでいる友人がいた。
兄夫婦が隣に住んでいるが、親の思うように介護をしてくれてはいない。
自分が戻って、介護をしたほうがいいのでは・・・、という彼女を、私は止めた。
母親の言葉だけで、兄夫婦との関係を見るのは危険だ。兄嫁にも、兄嫁としての言い分がある。
彼女が戻ってきたら、母親は強気になって、「面倒見てくれるほうに財産を残す」とでもいいかねない。

「でも、兄に財産は譲るって、遺言を書いているのよ」と、彼女は言う。

それが甘い!

正気のときに書いた遺言なんて、ぼけたら簡単にひっくり返る。
ぼけたら理性はなくなる。感情だけの人になってしまうからだ。
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プロフィール

真島久美子

Author:真島久美子
エッセイスト
56年生まれ、東京育ち
武蔵大学人文学部卒
漫画家としてデビュー後、
30回以上のお見合いを経て結婚、その体験を「お見合いの達人(講談社)として出版、ベストセラーに。
他には「たたかう!落ちこぼれママ」「兄弟は他人の始まり~介護で壊れゆく家族」「やっぱり公立!それでも私立?」など。
趣味は茶道、バレエ鑑賞
夫ひとり、娘ふたりの4人家族

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