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三民族合同の意味

大正期、来日したアミ族のみの能高団、
実は、地元の朝日組の社長、梅野氏が、

築港、花蓮~台東間の鉄道施設、蘇花道路の建設という仕事を担っていた。
しかし日本政府は台湾東部に目を向ける余裕がなかった。

かの地は蕃人が跋扈する未開の地であり、一握りの人たちのために大きな予算を確保することは、不可能。
そこで海野氏は、「蕃人も野球をする」「われわれはこれだけの教育的効果を上げた」というデモンストレーションのために、アミ族のみのチームを作り上げた。

花蓮~台東間の鉄道は当時800万以上の巨費を投じて作られたものであり、
蘇花道路は500万以上の資金が投じられている。


蕃人たちは野球チームを作って予算獲得の一端を担っただけではなく、強制労働という形で力を尽くしたのである。

アミ族は母系家族、半月ぶりに疲れ果てて家に帰ると、そこには婿入りした時の着物が畳んでおいてあった。
つまりそれは、妻からの離縁であった・・・・。
 
 ~以上「続・誰も書かなかった台湾」



しかも強制労働の報酬は、漢人の半分と言いますから、日本政府もえげつない。
漢人は2流の人種、原住民はそれ以下という扱いだから、たいがい想像がつきます。

昭和5年の霧社事件、その一年後の嘉儀農林の快進撃。


霧社事件の後で蕃族の武装蜂起がなかったのは、徹底的な弾圧があっただけではないと思います。
どれほど弾圧しても、誇り高い彼らは、納得しなければまた、反乱を起こしたことでしょう。

全島で優勝した嘉儀農林。
彼らが嘉儀市内でパレードし、英雄として扱われたことを見て、
蕃人でも、努力すれば評価される、
と希望を持ったことが、大きかったのでは。

この映画では、旗が印象的に扱われます。
京劇的な使い方かと思っていましたが、そればかりではないんですね、きっと。
旗は誇りの象徴だから。


自分の世代で報われなくとも、子供の世代で報われるかもしれない。
いや、自分の家族は無理であったとしても、同じ部族の人間が英雄であるということ。

それは、彼らにとってどれほどの希望であり、誇りであったことか。
今の私には、想像もつかないほどの重みがあったに違いありません。

それは、白人の植民地支配とは大きく異なります。
例えばアメリカ人が、アメリカインデイアンに野球を教え、彼らとともに試合をしただろうか。
混成チームを作ろうなどと、思ったことがあっただろうか(大正末期~昭和初期の時代ですよ?)。

まして「剛健、勇気、真摯」という魂を彼らに見、たたえるなどということをするだろうか。

否。
この偉業は、日本人だからこそ、なしえたこと。

だから今も、日本人がかの地で愛されるのでしょうね。
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真島さん

こんばんは。

ブログにご訪問ありがとうございます。
KANOについての感想、拝読しました。

真島さんがお持ちの感想に共感しています。
この映画は多くの日本人に観賞していただきたいのですが
残念なことに上映館が少ないことがネックですね。

Re: 真島さん

>シンザさま

ご訪問いただき、ありがとうございます。
これでも台湾映画にしては、最大級の館数というのですが、
他の国だったら、近藤監督、八田氏は、英雄扱いでマスコミが大騒ぎになる人たちなのに、
残念でたまりません。

次回の本には、「KANO」から学んだことがテーマになります。
いま、打ち合わせ中です。
お楽しみに☆
プロフィール

真島久美子

Author:真島久美子
エッセイスト
56年生まれ、東京育ち
武蔵大学人文学部卒
漫画家としてデビュー後、
30回以上のお見合いを経て結婚、その体験を「お見合いの達人(講談社)として出版、ベストセラーに。
他には「たたかう!落ちこぼれママ」「兄弟は他人の始まり~介護で壊れゆく家族」「やっぱり公立!それでも私立?」など。
趣味は茶道、バレエ鑑賞
夫ひとり、娘ふたりの4人家族

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